「アーロンチェアを購入して失敗した!」
こういう人の多くはサイズを間違えていることがほとんどです。
どんな高機能なチェアであっても、サイズを間違えれば効果を発揮できません。
だからこそアーロンチェア選びはサイズ選びが最も重要です。
ここでは身長170cmの管理人が、
- オーバーサイズのアーロンチェアで失敗したこと
- 試座とアドバイスを受けることの大切さ
- ハーマンミラー店員から教えてもらったサイズ選びのコツ
について紹介します。
アーロンチェア本来の性能を味わうために、サイズ選びは一切妥協してはいけません。失敗例と選び方について、徹底的に解説します。
サイズ選びの重要さは中古アーロンチェアが教えてくれた
初めて購入したアーロンチェアは中古です。
試座できるお店が近くになかったので、ネットの情報をもとに勘で購入。
中古とはいえ、過去のチェアと比較して満足感の高いチェアでした。
しかし、2年間も使っていると違和感を覚え始めたのです。
違和感① 肘掛けの幅が広く脇が開いた状態になる
アームレスト間の幅が広いため、パッドをかなり上げた状態にしないと肘が置けません。
上げた結果、脇が開くのでキーボードが打ちにくいといった状態に。
本来であればもっと脇を締めた状態が自然な姿勢です。
さらに無理な姿勢でタイピングを続けていると、肘の内側が痛くなってくることも。
パッドの硬さが原因なのかな?
そう思ってタオルを巻いたり、クッションを付けましたが効果なし。
ずっと「原因はなんだろうか…?」と悩んでいましたが、原因はオーバーサイズにありました。
違和感② 長時間、同じ足の位置で座っていられない
長い時間座っていると、足に違和感を覚えることがありました。
そのたびに何度も足を組み替え、足の位置が気になって集中できないことも。
会社の安いチェアよりも頻度が多かったので、
アーロンチェアは自分の体にあってないのかな?
と何度も失敗したかもしれないと不安に思いました。
実はこれもオーバーサイズが原因。
ハーマンミラーストアにて、サイズの選び方を教えてもらい違和感の正体に気づけました。
違和感③ 深く腰掛けたはずなのにいつの間にか浅くなってしまう
深く腰掛けたはずなのに、座っているとおしりがどんどん前にでてきます。
結果、浅く座ってしまい腰が背もたれに当たりません。
そのため、ポスチャーフィットも機能しない状態に。
浅く腰掛ける座り方は姿勢が悪く腰に負担がかかりやすく、腰部も疲れます。
アーロンチェアの売りは、正しい着座姿勢を強制することで疲労を低減する点です。
ぴったりと背中を付けない座り方は、性能を活かしきれていません。
結局これもオーバーサイズが原因でした。
身長170cmならAサイズがベストな理由
私の身長は170cmで、アーロンチェアはBサイズです。
ハーマンミラーストアで違和感を説明したところ、オーバーサイズであることを教えてもらいました。
ご厚意で店頭にあったAサイズのアーロンチェアに試座。
あっ…ぜんぜん違うわコレ…
座った瞬間にピタッとチェアに体が収まる感覚を覚えました。
「サイズミスは致命的な失敗だ…」と思い知らされた瞬間です。
BサイズからAサイズに変更した結果感じたことについて、もうすこし具体的に紹介します。
ベストな理由① 脇が閉じるのでキーボードが打ちやすい
BサイズとAサイズでは、左右アームレストの間隔も異なります。
サイズ | アームレスト間隔 |
---|---|
Aサイズ | 43cm前後 |
Bサイズ | 46cm前後 |
Cサイズ | 49cm前後 |
AサイズとBサイズの違いはたったの3cm。
とはいえこのたった3cmの差が、快適さに大きな違いを生みます。
特にパソコンを使ったデスクワークをメインにするなら、アームレスト間隔は超重要。
脇が広がった状態でのタイピングは非効率だし疲れます。
長時間のデスクワークで疲れたくないなら、ある程度脇が閉まった姿勢がベスト。
身長170cmならAサイズのアームレスト間隔でちょうど脇が閉まった姿勢になります。
Aサイズでデスクワークをしてみたところ、肘の痛みも楽になりました。やっぱり脇が開く姿勢はおかしかったんですね。
ベストな理由② 脚部への負担が減り足の組み換え頻度が減る
Bサイズのアーロンチェアに座っていて足が疲れる理由。
それは、チェアの先端とふくらはぎまでの距離が近すぎることにありました。
富士通株式会社が公開している「パソコンを使うときの姿勢」によると、
チェアの先端とふくらはぎは手の指が入る程度のゆとりが必要
としています。
オーバーサイズのアーロンチェアを選んだ結果、指が1~2本しか入らない余地しかありません。
しかしAサイズに変更すると、指が4~5本はいるように。
もも裏にかかる圧力が減ることで足の疲労も軽減され、足の組み換え頻度が減りました。
もも裏のバナナクションを新品に交換しても改善されなかったのが、サイズ変更でサクッと解決しました。
ベストな理由③ 体へのフィット感が高く正しい姿勢で座り続けられる
BサイズからAサイズへの変更で、全体的にチェアのサイズが小さくなりました。
遊びがなくなってチェアからの矯正感を強く覚えましたが、フィット感も大幅に向上。
正しい姿勢で座り続けやすくなり、座り直したり伸びたりする頻度が減少しました。
どんなに高級で高性能なチェアでも、サイズ選びを間違えると宝の持ち腐れです。
アーロンチェアの売り、
『チェアが姿勢を矯正し、疲労軽減をサポートする』
を味わいたいなら、すこし窮屈さを感じるサイズを選ぶのが吉だといえるでしょう。
AサイズとBサイズの違いはたったの数センチ程度。しかし感覚的には大きな違いとなって現れます。
ハーマンミラーストアの店員から聞いたサイズ選びのコツ
ここまで述べたように、アーロンチェアは適切なサイズでなければ最大の効果を得られません。
そのため購入を検討している人は絶対に試座をしてください。
しかし地域によっては、試座できる環境が近くにない人もいると思います。
私がハーマンミラーストアへ伺った際、サイズの選び方を教えてもらったので共有します。
ネットショップで購入を検討している人は、必ず下記の項目に注意してサイズ選びをおこなってくださいね。
サイズ選びのコツ① チェアの先端とふくらはぎに指4~5本程度の隙間があるか
アーロンチェアに深く腰掛けた時、チェアの先端とふくらはぎに指4~5本入る隙間があるかチェックしましょう。
オーバーサイズを選んだ場合、深く腰掛けると指1~2本しか入らないスキマしかありません。
スキマが狭すぎると足に不快感を覚えやすく、もも裏が痛くなったりすることも。
無意識のうちにお尻が前へ移動していき、腰に負担がかかるもぐりこみ姿勢にもなりがちです。
アーロンチェアは座面の前後調整ができません。
サイズ選択の際は、ここを一番気にして試座してみてください。
試座できない人向け寸法参考値
身長170cmの管理人が各サイズのアーロンチェアに座ったときのスキマを載せておきます。
サイズ | 座面の奥行き | スキマ | 感想 |
---|---|---|---|
Aサイズ | 約45cm | 指5本(約9cm) | ちょうどよい |
Bサイズ | 約47cm | 指1~2本(約) | 少し窮屈 |
Cサイズ | 約51cm | 指が入らない | ふくらはぎが痛い |
サイズ選びのコツ② 少し窮屈に感じるか
アーロンチェアはソファとは違い、姿勢を正して疲労を低減する目的で作られたチェアです。
そのため座ってみて「少し窮屈だな」と感じるサイズがベスト。
オーバーサイズにしてしまうと自由度は上がるものの、違和感を覚えやすく座り心地が悪化します。
試座する際はすべてのサイズを試したうえで、ちょっとだけ窮屈なものを選びましょう。
試座できない人向け寸法参考値
ヒップのサイズから適切なアーロンチェアを割り出しました。身長170cmならこの参考データでぴったりなサイズが分かります。
サイズ | 座面の幅 | ヒップサイズ |
---|---|---|
Aサイズ | 約42cm | 98cm未満 |
Bサイズ | 約45cm | 98~115cm未満 |
Cサイズ | 約47cm | 115cm以上 |
サイズ選びのコツ③ 自分の体重を把握しているか
アーロンチェアのサイズ選択で最も参考データとして使えるのが、身長と体重です。
身長と体重がわかれば、おおまかなサイズの判断がつきます。
まずは下記のサイズ表を見てみましょう。
基本的にはこの表に沿って選定すれば、大きく外すことはありません。
しかし「AサイズorBサイズ」「BサイズorCサイズ」の範囲に該当する場合、どちらを選ぶべきか悩みますよね。
試座できる環境なら座った感覚で「少し窮屈」と感じる方を選びましょう。
近くに試座できるお店がない場合は、小さい方を選ぶと吉。
ただし体格は人それぞれ異なるため、選び方①と②も参考にしてみてください。
サイズミスでの返品や交換はできないので、慎重に選びましょう。迷ったら小さめ、だけ覚えておいていただければ結構です。
アーロンチェアはサイズ選びが超重要!絶対に妥協したらダメ
アーロンチェアの性能を引き出したいなら、サイズ選びで妥協してはいけません。
とはいえ近くに試座できるお店がなく、勘でアーロンチェアを購入し後悔している人も多くいます。
どうしてもオンラインで購入しないといけない場合は、次の3つに注意してサイズを選んでください。
- 身長体重をもとに基準のサイズを選ぶ
- チェアとふくらはぎのスキマに指4~5本が入るか
- 少し窮屈に感じるサイズ感か
この順番でチェックしていけば、大きく外すことはありません。
それでもサイズ選びに不安が残るなら、アーロンチェアに詳しいプロへ相談しましょう。
アーロンチェアを扱って10年以上の経験がある庄文堂ネクストなら、事前にサイズの選び方やグレードについてピッタリのものを教えてくれます。
アーロンチェアやその他取り扱い製品について、相談およびアドバイスを受けられます。
問い合わせするのは気恥ずかしいかもしれませんが、迷いがあるなら必ず相談しましょう。
せっかくの最高級チェアであるアーロンチェアで、あなたには失敗してほしくありません。
庄文堂ネクストお問い合わせから直接プロに聞けるので、ぜひ活用してください。
コメント
コメント一覧 (2件)
コメント失礼します。私もBサイズで同様な問題に直面しております。
椅子の背中はAになった事で短くなっていすが、肩甲骨に当たるなど不具合はございませんでしょうか。
糸賀様、コメントありがとうございます。
Bサイズに対してAサイズの背もたれは約3cmほど低くなります。
身長170cmの管理人でも、Aサイズで肩甲骨が背もたれのフレームに当たるということはありません。
ただし、肩甲骨の当たる部分がフレーム部に近くなる分だけ少し硬さを感じることはあります。
これは好みの問題なのでそこまで気にはならないでしょう。
もしAサイズを検討されるのであれば、一度近くのアーロンチェア取扱店で試座されると良いと思います。
高い買い物なので失敗は避けたいですからね。
どうしても試座ができないなら、調整が効くエンボディチェアをおすすめします。
座面を前後に調整可能で、背もたれに硬いフレームが無いので、もたれかかる姿勢で肩甲骨まわりが痛くなることもありません。
エンボディチェアも所有しているので、知りたいこと等ございましたら気兼ねなく聞いてください。