疲れないイスとしておすすめされるアーロンチェア。
アーロンチェアを愛用している私としては『誇張された表現』だと感じています。
おそらく購入直後のハイテンションで書かれたレビューなのでしょう。
夢を壊す発言かもしれませんが、長時間座っていれば当然に疲れます。
もって半日くらいが限度。だいたい2〜3時間に1度は席を立って休憩しています。
人間は同じ姿勢をとり続けていれば疲労が溜まる生き物なので当然です。
アーロンチェアであっても例外ではありません。
「じゃあ、そのへんの安いチェアで十分じゃん。」
この考え方はちょっと違います。
アーロンチェアは疲れないイスではなく、疲れるまでの時間を延ばしてくれるイスなんです。
≫アーロンチェアリマスタードの最新価格はこちら集中できる時間を伸ばすことに価値を感じるならアーロンチェアは買い
疲れをなくすことはできなくても、疲れるまでの時間を延ばせる。
効率よく時間を使えるため、アーロンチェアの導入は『お金を払って時間を買う』ことと同義です。
たかだか1日1〜2時間の余裕を手に入れることに20万円も払う価値があるのか?
こればかりは、その人ごとの考え方次第です。
私はアーロンチェアを導入して良かったと感じています。ただし、用途によっては払ったコストを回収できない人もいるのは事実です。
アーロンチェアを導入するコストを回収できる人
- 仕事でのデスクワーク
- 自宅でのゲーム、パソコン、スマホ
上記のどちらかに該当し、チェアに座っている時間が長い人ほどコスト回収が容易です。
20万円という高価格ゆえに回収までに時間はかかりますが、やわな構造でないためそうそう壊れません。
そもそも正規代理店経由で購入すれば10年間の製品保証が付き、通常使用での故障なら無償で修理してもらえます。
チェアに座っている間、集中を阻害されたくない人にとってアーロンチェアは選択肢になり得るでしょう。
≫アーロンチェアリマスタードの最新価格はこちら逆に普段から長時間イスに座る習慣がない人に、アーロンチェアはオーバースペックです。
ただの憧れで購入するには高価すぎます。5〜10万円のチェアでも満足のいく製品はあるはずです。
たとえばハーマンミラーの製品ならセイルチェア。
引用元:セイルチェア(庄文堂オンライン)
他メーカーならエルゴヒューマンProあたりがベターでしょう。
引用元:エルゴヒューマン公式サイト
長時間チェアに座る人で、1分でも集中時間を伸ばしたいならアーロンチェアは買いだといえます。
座っている時間が長い人ほど、アーロンチェアはおすすめできる。プライベートも仕事も、椅子のせいで集中をそがれるのは誰しもがイヤですからね。
予算が足りないなら中古のアーロンチェアはどう?
新品だと20万を超えるアーロンチェア。
新品は予算的に厳しくても、中古ならどうでしょう?
中古アーロンチェアに対する私の結論は『不具合や上乗せ価格に妥協できるなら中古もあり』といったところです。
ネームバリューが中古価格に上乗せされている
アーロンチェアは有名であるゆえに、中古市場でも高い人気を誇ります。
そのため程度に対して割高な中古価格が設定されているのが実情です。
その一例として、私も利用したオフィスバスターズの中古アーロンチェアを見てみましょう。
引用元:オフィスバスターズ
ここに並んでいる5〜10万円以内の中古アーロンチェアのほとんどがクラシックタイプです。
しかも10年以上落ちで、クラシックの中でも初期型の個体がほとんど。
最新モデルのリマスタード中古は15万円〜が相場です。
実際に5万円で販売中のアーロンチェアを見てみましょう。
引用元:オフィスバスターズ
写真のラベルから製造年月が確認できます。
このチェアだと『20/11/07』となっているため、2007年11月20日製造の商品ですね。
2024年時点だと17年落ちです。まぁかなりガタが来ている個体なのは、想像に難くないでしょう。
私が保有しているアーロンチェアのうちひとつは、14年落ちの初期型中古品。
この写真の左側の②ですね。当時の購入価格で79,800円でした。
アームレストが非可動のタイプで、新品時で15万円ぐらいだったようです。
約8万円を払って14年落ちですよ。これを受け入れられないなら中古はやめておいたほうがいいです。
さらに、新品のアーロンチェアと比較するとかなりのガタが来てました。
- クッションスポンジがボロボロで、用をなしていない
- 座面と背面のペリクル(メッシュ部)の張りが弱く、新品と比べて沈み込み量が大きい
- 昇降ガスシリンダーが不調で、高さ合わせがやりにくい
- アームレスト内部のクッションが劣化してスカスカ
性能が劣化していているにも関わらず、新品価格の1/2程度しか安くなっていません。
また中古品なのでハーマンミラーによるメーカー保証もなし。
個人的には2〜3万円程度が妥当な状態だと思います。
中古プレミア価格を払いたくないなら、中古アーロンチェアに手を出すべきではありません。
同じ価格帯のハーマンミラー高級チェア『エンボディチェア』は、中古価格がとても安い。あまりネームバリューがないことが原因だと思われます。
ベストな状態を知らないがゆえに結局新品が欲しくなる
さすがに元値が20万円近くするチェアなので、中古であっても座り心地は他の追随を許しません。
ですが一度アーロンチェアの快適さを味わうと、やっぱり新品が欲しくなるんですよね。
新品の座り心地が気になって、近所のハーマンミラーストアで新品のリマスタードに試座させてもらいました。
やっぱり全然座り心地が違うんですよね。
フィット感もクッション関係の柔らかさも、中古では味わえない快適さ。
中古のアーロンチェアを購入したことを後悔しました。長く使うものなので、高くても新品の最新モデルを買ったほうが満足度がより高かったでしょう。
アーロンチェアを導入するなら、多くの人にとって新品のリマスタードがベターです。
中途半端に中古プレミアを支払うよりも、思い切って新品のリマスタードを買ったほうが後悔はないと言えます。
アーロンチェアの能力を引き出すならフットレストがあると良い
アーロンチェアを使うなら、フットレストも合わせて用意したいですね。
高級チェアとはいえ規格品なので、個々の体格にベストマッチするとは限りません。
その調整ツールとしてお手軽に準備できるのがフットレスト。
引用元:楽天市場
そんなに高価なものは必要なく、高さ調整ができるものなら何でもOK。
私は高さ固定式のものを使用していますが、高さが調整できたほうがよいと感じました。
アーロンチェアでも高さ調整をきっちりしないと足に負担がかかるんですよね。
フットレストでもも裏にかかる体重を分散できるので、より疲れるまでの時間を延ばせます。
あるとないでは気持ち1割位は疲れにくくなる感じです。
数千円で導入できて効果も高いので、アーロンチェアと同時に導入すると良いでしょう。
プライベードも仕事のどちらもフットレストを導入しました。
予算が許せば昇降式のデスクも
予算が許せば昇降式のデスクもほしいところ。
体格に合わせてポジションを調整できるので、環境に投資したい人は購入を検討の余地はあるでしょう。
引用元:楽天市場
アーロンチェアはリクライニングを立てているときと、寝かせているときでベストなデスクの高さが変わります。
ずっと同じ姿勢で座っていると、アーロンチェアであっても姿勢を変えたくなりますからね。
チェアの姿勢にあわせてデスクの高さも変えられると、長時間ラクに座り続けられますよ。
ただしそれなりのものを導入しようとすると5万円以上もするため、欲しい人だけ買えばよいと思います。
昇降式デスクはあればよいという程度。アーロンチェアとフットレストだけでも十分疲れにくい環境を作れますよ。
自分の時間を大切にしたい人にアーロンチェアを買ってほしい
”疲れない”をアテにしてアーロンチェアを買うと、おそらく後悔するでしょう。
20万円もする高級チェアでも、所詮はイスなので座り続けていれば疲れるのは当然です。
少しでも集中時間を伸ばしたいというニーズで購入するなら、アーロンチェアは大いにアリ。
限られた自分の時間を何にも邪魔されず、有意義に使いたい人にはぴったりです。
できれば新品のリマスタード。中古を買っても結局新品が欲しくなるのでコスパ悪し。
あわせてフットレストも購入してください。あるとなしでは疲れるまでの時間に大きな差があります。
アーロンチェアとフットレストを組み合わせれば、かなり快適なチェア環境を作れますよ。
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